第31話 ブラック×ホワイト ソルジャーズ!

――この回はかなり刺激的なシーンがあります。見たくない方は次のページへ進んで下さい。――

 俺たちの休暇はまだまだ続く。どこか楽しめる場所は無いか、マティアス司令官に聞いてみることにしたぜ。

「休暇を楽しめる場所か。そうだな……諸君がフルーツ採取の任務の時に立ち寄った”ビーチ”が良いだろう」
「おお、あの綺麗なエメラルドグリーンの海っすね」
「今日はあのビーチでイベントが開かれるらしいぞ。諸君ならきっと楽しめるだろう。特にタツヤとレイはな」
「面白そうだねぇ。マティアス司令官も一緒に行こうぜ!」
「私は仕事があるからここを離れるわけにはいかん。諸君だけでゆっくり楽しむといい」
「お、そうか……。じゃあビーチへ行ってくるぜ」

 俺たちは早速、軍事基地近くにあるビーチへ向かう。

「ハワイアンなリゾート地、一度行ってみたかったんだよねー」
「美しいエメラルドグリーンの海、眺めるだけでも楽しめそうだ」
「屈強な男のボディをいっぱい眺められそうだ」
「俺は女に興味ねーけど、男を調教するチャンスかもな~?」

 俺たちがビーチへ到着すると、そこで見た光景は……かつてフルーツ採取の任務を受けた時とは大きく変わり果てていた。
 なんと、大勢の男たちが海パン姿で集まっているじゃないか!
 女っ気が全く無い、屈強な男たちがひしめき合う海、いいゾ~コレ。

「えぇ……(困惑)。これは海水浴どころじゃないよ……」
「まさかマティアス司令官が言ってたイベントってこれか……?」

 ヨウスケとミカエルはあまり乗り気じゃないようだ。
 なんだよこいつら、これは調教とホモビ撮影の絶好のチャンスだろうが!?

「んほおおおおお!」

 すると突然、男のいやらしい叫び声が聞こえてきた。屈強な男たちが意味深な交わりをしているじゃないか! ナイスゥ!

「一体何をやっているんだ!?」
「こんなこと公共の場でやっちゃまずいよ!」

 目の前の光景見てドン引きするミカエルとヨウスケ。

「なんだ、兄ちゃんたちは知らねぇのか。今日の祭りではな、大勢の男たちが盛るんだぜ!」
「さぁ、お前らもさっさとヤれ!」
「そ、そんなことできるわけが……」

 男たちから語られる祭りの内容。なんと、今日のイベントとは男たちの乱〇パーティだったのだ!

「無理無理無理!」
「おれもそっちの趣味は無いって!」

 ミカエルとヨウスケは今にも帰りたそうな顔をしている。

「兄ちゃんたち、そんなおしゃべりしてたら……ああああイキスギィ! イクイクイクイク……ンアッー!」
「飛ばす快感は例えようがないくらい興奮するんじゃ! 〇の香に酔いながら互いの身体に〇〇ぶっかけ合いしとるで! はよう〇まみれになろうぜ!」

 その男は後ろから別の男に激しく掘られて絶頂していた。
 どさくさに紛れていつぞやの胸毛ボーボー剛毛男もいるじゃねーか。

「おぉ、良いカッコだぜぇ~」
「興奮させてくれるねぇ! 好きだよ、そういう顔!」

 俺とレイさんにとって目の前の光景は最高のご褒美だぜ。ミカエルとヨウスケはドン引きしているが。
 周りで繰り広げられる非日常的な光景。俺たちは良いことをひらめいた。
 ここにいる男どもをまとめて調教してホモビ撮影してやりたいぜ。
 そう思った矢先、別の男が俺に話しかけてきた。

「おい、あんたが噂のタツヤさんか?」
「おう、俺はBAR Tatsuyaの店長にして調教師のタツヤだぜぇ~」
「ちょうどよかった! ここにいる男たちとSMプレイをしてもらって、その様子を撮影させて欲しいんだ。報酬は払うからさ」

 絶妙なタイミングで俺たちにピッタリな依頼が来たぜ。これは引き受けるしかないよなぁ~?

「その依頼、引き受けた!」
「タツヤさん、ここはオレたちの見せどころだねぇ!」
「よし、ミカエルとヨウスケは撮影係な」
「えぇ!?」
「いつもの事だな」

 俺はムチを、レイさんは竹刀を手に取り、海にいる男どもを片っ端から調教していった。

「オォン! アォン!」
「あぁ~いい男からムチ打たれるのはたまんねぇぜ~」

 おぉ、良いカッコだぜぇ~。ミカエルとヨウスケと依頼人はその様子を撮影していく。
 こうして楽しくホモビ撮影をしているうちに、気づけばもう夕方になっていた。
 海にいた男たちも祭りを終えて次々と撤収していく。

「タツヤさんたち、今日は本当にありがとな。これが今日の報酬だ」
「ありがとナス! こっちこそ楽しかったっすよ!」

 俺たちは依頼人から報酬を受け取った。

「最高の休日だったな!」
「調教を楽しみつつ金を稼げて一石二鳥だ!」
「あぁ、暗殺の依頼を引き受けるよりも楽に稼げて素晴らしい」
「うん、これでお金稼げるならホモビ撮影もいいよね」

 俺たちは満足げの表情を浮かべながら軍事基地へ帰っていった。

 俺たちの姿が見えなくなった後、その様子を陰からずっと見守っていた2人が姿を現す。

「あいつらのおかげでいいもん見れたぜー」
「タツヤたちの調教スキル、なかなかのものだったな」

 熱い男祭りを最後まで見届けていたのは、ハイド伍長とナイト軍曹だった。

「俺たちがガキだった頃と比べて、今のアメリカは平和になったよね。この平和を作ってくれたマティアス司令官やハンニバル中将には感謝してるよ」
「今度は俺たちでアメリカの平和を守っていかないとな。この祭りを来年も、再来年も開催できるように」
「あぁ、一緒にアメリカを守っていこうぜ、ブラザー」

 ハイド伍長とナイト軍曹は互いに手を握り締めた後、ビーチを後にした。